小田医師

臨床研修管理員会委員長
副院長
脳神経外科部長

当院の初期臨床研修の特徴につき述べたいと思います。

独自の救急科研修として救急車同乗実習を行って来ました。ドクターカーのように医療行為はできませんが、救急車に同乗して傷病発生現場を体感できます。旧病院では週1回、村上消防署に詰めてもらっていましたが、新病院では村上消防本部ワークステーションが救急外来に隣接して開設されましたので、より容易に実習を受けていただける環境が整いました。また救急研修中に麻酔科研修も選択できるようになりました。

地域医療の特徴は離島粟島の僻地診療所を擁していることです。遠隔テレビ診療所のTVカメラシステムも一新され、さらに鮮明な画像で詳細な観察が可能となりました。実際に粟島に赴いて指導医と連絡を緊密に取りながら独りで診療を行う期間も自由に選ぶことができます。

ほとんどの診療科の医師数が1~2名ですので受け持てる症例数も限られる一方で指導医と1対1の研修を受けることができますので、皆さんの自主的学習を大いに手助けしてくれるはずです。

当院は令和2年12月に新築移転しました。研修医室は専用スペースを確保し、ガラス張りの角部屋で日本海に沈む夕日を眺めることができます。新築でピカピカの病院で研修を始めてみませんか。