粟島浦村に対する遠隔テレビ電話診療

ABOUT

粟島浦村に対する遠隔テレビ電話診療

粟島は、村上市の北西約35キロの日本海に浮かぶ離島で、2019年7月1日現在、353人の島民が生活しています。島には粟島へき地出張診療所があり、現在3名の常勤の看護師が勤務していますが、常勤の医師はおらず、いわゆる無医村の状態となっています。
そこで当院は、粟島へき地出張診療所と当院をテレビ電話回線で結び、粟島へき地出張診療所の看護師の協力を受けながら、当院の医師がテレビ電話で診療を行う遠隔テレビ電話診療システムを開始しました。2000年12月のことです。当初、テレビ電話診療は主に島に発生した救急患者に対して行われましたが、2003年からは救急患者だけでなく、風邪や尿路感染症といった一般的な疾患や、高血圧、糖尿病、心臓病といった慢性疾患に対しても行われるようになりました。現在では定期的に週に3、4回の遠隔テレビ電話診療が行われており、多くの島民が利用しています。
テレビ電話診療だけでなく、年に1回の島民の総合健診、島民に対する各種のワクチン接種、夏場に島の観光シーズンに合わせて医師が出張して行う夏季休日出張診療など、当院が粟島に対して行っている医療業務は多岐にわたります。

  • 粟島へき地出張診療所の正面玄関

  • 粟島へき地出張診療所でのTV診療の様子

  • 診療所にある救急車仕様の患者搬送車

  • 診療所の歯科診療室

  • 歯科用レントゲン室

(画像は粟島へき地出張診療所からご提供いただきました。ありがとうございました。)