薬剤部

DEPARTMENTS

薬剤部では、薬剤師8名、薬剤事務2名で業務を行っています。
当院では約1,600品目の薬剤を取り扱っており、これらが安全かつ適正に患者様の治療に使用されるよう努めています。

業務内容

調剤室業務

主に入院患者様の薬の調剤を行っています。
医師からの処方せんをオーダリングシステムによって発行し、薬の用法用量、投与方法、相互作用などの確認を行った後、調剤を行います。服薬管理が難しい時には自動調剤分包機で薬を1回服用分ずつ分包したり、錠剤が飲み込みづらい時には錠剤を粉砕したり、それぞれの患者様に合った方法で調剤を行っています。
また、患者様が入院時に持参された薬剤の鑑別も行っています。薬の残薬チェックや、当院で取り扱っていない薬剤に関しては同効薬の情報を提供しています。

  • 錠剤を一包づつにする機械です

  • 散剤を分包する機械です

薬剤管理指導業務

入院患者様やご家族の方に対して、服用している薬剤の効果や服用方法、注意事項などについて説明しています。また、患者様からの質問や要望にお答えし、副作用や飲み合わせ、重複投与に問題がないかを確認するなど、患者様の安全な服薬のお手伝いを行っています。
退院時には、退院後の薬の服薬方法についての説明を行い、希望する患者様へお薬手帳への記載も行っています。

抗がん剤の治療スケジュール管理と混合調製

抗がん剤の点滴治療を受けている外来及び入院患者様の治療スケジュール管理を行っています。注射指示せんに記載された投与量や投与間隔が医師からの治療計画書に基づいたものであるかを確認します。
また、抗がん剤の注射薬の混合調製を安全キャビネット内で行っています。こうした無菌環境下で薬剤師が行うことで、異物の混入や細菌などによる汚染を防ぎます。

医薬品管理及び注射薬調剤業務

医薬品の購入、品質管理、病棟・外来各部署への払い出し、在庫管理を行っています。
病棟で翌日使用する注射薬は、前日のうちに注射指示せんに従って患者様ごとにセットして準備します。この時、投与量や投与速度、輸液と注射薬の配合変化がないかなどの確認も行っています。

  • この様に処方箋に従い患者さま一人一人の点滴をセットしています

製剤業務

治療上必要とされながらも市販されていない薬剤を、医師の求めに応じ、薬学的知識に基づいて製剤を行っています。

医薬品情報管理業務(DI:Drug Information)

医薬品情報を製薬企業や厚生労働省などから収集し、それらの評価、整理、分類、保管を行っています。患者様や医師、看護師からの問い合わせに対しては、それらの情報をもとに回答しています。また、「DIニュース」を定期的に作成し、院内の各部署に配布して情報提供を行っています。
当院採用薬を一覧にした「院内医薬品要覧」も年1回作成・配布しています。

チーム医療への参加

医師や看護師、その他の医療スタッフがチーム一体となり、患者様の治療に取り組んでいます。薬剤師は薬の専門家として、適切な薬物治療を提供できるように努めています。
当院では、「癌による体や心の痛みをやわらげる緩和ケアチーム」・「栄養管理の必要な患者様それぞれに合わせたより良い栄養環法を提供する栄養サポートチーム(NST)」・「病院内の巡回や医療スタッフの教育を実施し、院内感染を防止する院内感染対策チーム(ICT)」・「個々の患者様に対する適切な抗菌薬の選択、投与量、投与期間を確認し適正使用を推進する抗菌薬適正使用支援チーム(AST)」・「治癒可能な肝疾患の放置を防ぎ、肝疾患の進行や悪化を予防することにより患者様の予後や生活の質の改善を図る肝疾患サポートチーム (LST)」等のチーム医療へ参加しています。

薬学部生の臨床実務実習受け入れ

薬学部5年生の病院実務実習の受け入れを行っています。1期2ヶ月半と長期に渡る実習の中で、薬剤師として必要な知識、技能、態度などを身に付けてもらえるよう、指導に取り組んでいます。
また、実習期問中に薬剤部以外の職種の部署見学も行っています。訪問看護部の見学では実際に思者様のお宅へ同行させていただくことで他部署との関わりを学ぶ事ができます。