検査科

DEPARTMENTS

私達は、病院の中でおもに患者様から採取させて頂いた検体(血液・尿…など)の中の成分分析を行い、医師が病気の診断・治療・予防などを行う為の情報を提供しています。具体的には、コレステロールや赤血球をはじめ約800項目の検査を月に約7~8万人、処理しています。この膨大な量の検査を多様な分析機などを扱っていかに早く、正確なデーターを処理できるか、日夜追求しています。
検査の分野には生化学・血液・免疫・生理・細菌・一般検査等があります。普段は、スタッフ18名で検査室の中でこのような仕事を行っています。生理検査以外では、あまり患者様と接する機会は少ないのですが最近は検診や採血など少しずつですが、患者様と接する機会も増えてきました。

検査部門 主な器械
一般 3名 自動尿分析装置(アークレイ)
輸血・血液 2名 自動輸血検査システム(オーソビジョン)
自動血液分析装置(シスメックス)
細菌 2名 細菌検査システム(ベックマンコールター)
生化・血清 3名 自動分析装置(アニリティー)
生理 8名 心電図計・エコー・脳波計
合計 18名

生化・血清

脂質(コレステロール、中性脂肪)肝臓(AST、ALT、ALP)腎臓(BUN、クレアチニン)などの検査及び、腫瘍マーカーや感染症(肝炎ウイルス、梅毒、エイズ)の検査を行います。

輸血・血液

血液型検査、不規則抗体検査、クロスマッチなどの検査を行っています。これらは輸血を実施する前に必ず必要となる検査で、血液製剤が患者様に適合しているかを調べています。血球数の算定や形態学的検査を自動血球計測装置にて行い、異常が出た場合は目視観察を行います。貧血、炎症、出血の原因、白血病等の診断に必要となってきます。

細菌検査

尿、血液・膿、喀痰等の検体から菌を培養し、病気の原因菌を探し出したり、細菌に効く薬を選び出します。

一般検査

糖、蛋白、潜血、沈渣など尿中に出てくる物質や細胞・結晶などを調べ、尿路系疾患のための検査を行います。沈渣は目視で確認しています。

生理

検査項目

  • 心電図
  • 超音波検査(腹部、乳房、甲状腺、心臓、頚動脈、下肢静脈)
  • 脳波検査
  • 呼吸機能検査
  • ABI検査
  • ABR検査
  • ホルター心電図
  • 血圧ホルター
  • トレッドミル検査
  • 聴力検査
  • PSG(睡眠時無呼吸検査)

テレパソロジー(遠隔病理診断支援)システム稼働

平成13年11月1日(木)より遠隔病理診断支援システムが稼動しました。このシステムにより長岡にある厚生連病理センターの病理認定医に、手術中に提出された検体から凍結標本(組織を-20℃に凍らせて薄切)を直接診断していただき手術中の判断が的確に行われるようになりました。

テレパソロジー(遠隔病理診断支援)システムとは

病理標本の顕微鏡拡大画像を通信回線を利用して転送し、その画像を遠隔地で観察することにより病理診断などを行うものです。
現在、我が国では約100施設でテレパソロジーシステムが導入されております。
このシステムにより、病理医不在の病院においても手術中に切除した組織の迅速病理診断を行うことが可能となります。