麻酔科

DEPARTMENTS

麻酔科医が全国的に足りていないという現状のなかで、当院は都会から遠く離れていながらも麻酔科専門医が常に勤務し、24時間365日に近い形で直接手術に携わっている麻酔科学会認定病院です。
ここでは私たちの活動を簡単にご紹介いたします。

業務紹介

1. 手術の前の説明

正面入口から当院に入ると、まず目にするのが地域連携センター「つなごうて」です。ここで私たちは、手術・麻酔とはどのようなものか、患者さんがそれを通じて何をがんばらなければいけないのか、時間をかけて患者さんと話し合います。
詳しくは、当院で作成した麻酔の説明をお読みください。

2. OS-1とペプチーノ

手術前の禁飲食時間をできるだけ短くし、身体にすみやかに吸収されるドリンクをその前に飲んでいただくことは、患者さんのその後の体力維持に重要です。

3. 手術室での麻酔

どのようなことが行われるかは、麻酔の説明および岡山大学病院周術期センターが監修したビデオをご覧ください。ここでは、当院の手術室に備わる愛らしい器械たちをご紹介します。

(1) 手術室患者情報システムMIRREL

患者さんの血圧などのデータや麻酔器の情報が自動入力され、薬剤の投与などの実施情報を簡単に入力できる手術室部門システムを導入し、患者さんの情報を正確に管理しています。これにより私たちの業務が効率化するとともに、正確なデータが患者さんの身を守ります。

(2) 超音波装置Arietta65と神経ブロック針

多数のプローベを要するArietta65と、用途に応じた神経ブロック針と留置カテーテルにより、さまざまな痛み止めの方法が可能になります。

(3) BISモニターと血中濃度シミュレーター

患者さんがどれくらい眠っているのかを脳波から読み取るBISと、Mirrelシステムに入っている薬剤の血中濃度シミュレーターで、麻酔管理がより科学的になります。

(4) 神経刺激装置テトラグラフ

手術では強力な筋弛緩がときに必要になります。筋肉の電気的活動を読み取るテトラグラフを用いて、患者さんの筋肉がどれだけ弛緩しているかを数値化します。

(5) ビデオ喉頭鏡McGrath™と気道確保デバイスIGEL

麻酔器を使って人工呼吸を行うには、気管チューブを患者さんの口から挿入する気管挿管という行為が必要ですが、昔はときに難しいことがありました。現在では難しい時にマックグラスが役に立ち、また、気管挿管自体を必要としないIGELも愛用されています。

(6) ディスポーザブル気管支ビデオスコープaScope™4

食道の手術、気管切開、気管挿管困難時といった場合に、画質の良いディスポの気管支鏡は重宝します。

4. 病棟での早期リハビリと食事摂取

立ったり、歩いたり、食べたり、そういったことをなるべく早期に患者さんに始めてもらえるよう、私たちは積極的にサポートしています。具体的には、麻酔科ならではの痛み止め、吐き気止め、そして初回歩行時の付き添いです。

医師・スタッフ紹介

矢島 聡

麻酔科部長矢島 聡

専門領域
麻酔・周術期管理
認定資格等
日本麻酔科学会専門医
ドイツ麻酔科専門医
臨床研修指導医
看護師特定行為指導者
新生児蘇生専門コース修了認定者
所属学会
日本麻酔科学会
ドイツ医師会
日本集中治療医学会