ここ、村上地区では、今までに一度も胃がん検診を受けたことがない人やピロリ菌を調べたことがない人が、まだまだ多いと考えられます。
当院では、平成29年4月から、胃がんを減らす取り組みを始めました。
最高画質で拡大機能のついた光源とファイバースコープ一式(オリンパス社 ELITEシリーズ)を導入しました。さらにできるだけ検査の苦痛を減らすため、最新の経鼻内視鏡(FUJIFILM社 レーザ内視鏡)を導入しました。
経鼻内視鏡は経口内視鏡よりも細く、嘔吐反射が少ないので、検査中の苦痛が軽いのが長所ですが、これまでは、光が暗く画質も劣るのが欠点でした。しかし、最近はレーザ−光を用いることで経口内視鏡に迫る良質な画像が得られるようになりました。
(FUJIFIM社 LASER内視鏡)(オリンパス社 内視鏡システム)(オリンパス社 H290内視鏡)
内視鏡の受け方について
(1)検査前日
- 夕食は8時くらいまでに済ませます。
- 夕食後、就寝前の内服薬はいつも通り服薬しましょう。
- 水やお茶は飲んでかまいません。
(2)検査当日
- 食事はしないで、身軽な服装で受診して下さい。
- 水やお茶は飲んでもかまいません。むしろ起床後にしっかり水を飲んで下さい。
- ジュースや牛乳等の飲み物、たばこは禁止です。
- 内服薬は、事前に医師と相談し、指示をもらっておいてください。
- 採血検査がある方は忘れずに事前に施行し、結果を待ってから検査します。
- 内視鏡室で問診票を提出し、受付をすませます。
- 荷物や貴重品を所定の場所へ保管し、前処置が始まります。
(3)前処置
- 白い液体(消泡剤)を飲みます。
- 経鼻内視鏡の方は、鼻の通りをよくし鼻出血予防に血管収縮剤をスプレーします。
- 経鼻内視鏡の方は、鼻から麻酔のゼリーを塗ったチューブを喉近くに挿入します。
経口内視鏡の方は、麻酔のゼリ−を口に含んでから、喉に溜めて麻酔をします。
(いずれも、2-3分間溜めて、2回繰り返します)
(4)検査開始
- 検査室に移動し、ベルトを緩めてから検査台の上に、左を下にして横になります。
- 内視鏡を挿入し、5~10分程度観察し終了です。(必要に応じ組織を生検します。)
- あせらずに、ゆっくり力を抜いて鼻から呼吸していると楽に終わります。
(5)検査終了後
- 検査終了後に施行医から簡単な説明と注意があります。
- 詳しい結果は、後日外来で外来主治医から説明を受けて下さい。
- 飲食は、1~2時間後に、水を飲んでむせないことを確認して開始してください。
- 検査中注射をした場合は、検査直後の自動車やバイクの運転は禁止です。
- 帰宅後は、激しい運動と刺激のある食べ物、飲酒はできるだけ避けてください。
不安な方は、以下を参照して下さい。
※当院で作成した内視鏡前処置の動画です。
さらに、詳しく知りたい方は下記HPも見てみて下さい。